20th anniversary model BAC PAC 55 “BIG EATER”
2025年に創業20周年を迎えるにあたり、これまでの製品アーカイブの中から今の技術で再構築すべきアイテムを選び出し、リニューアルして行く螺旋的な物作りに力を入れて行きたいと考えています。
節目となる本年、原点回帰の意味も含めて2008年にリリースした初のバックパックモデル「BAC PAC」を20年の研鑽の証としてアップデートしました。
初代BAC PACの特徴でもあるトップフラップとセンターフラップが重なり合う通称「瓦フラップ」をセルフオマージュしつつ全面的に刷新
2008年当時はバックパックをリリースしているハンドメイドメッセンジャーバックメーカーが世界的にも未だ少く、国内初となるバックパックタイプのメッセンジャーバッグとして登場したBAC PACに対してRESISTANTと言えばこのモデル!というイメージを抱く方は未だに多くいらっしゃいます。そこまで象徴的なモデルであるにも関わらず、しばらく生産を休止していました。
その理由とは?
▪️ベルクロ問題
初期に作ったBAC PACのベルクロ(マジックテープ)の固定力が落ちて来る頃、ベルクロ交換修理の依頼が入り工程をチェックしてみると瓦フラップは構造的に解体が大変困難である事が判明。恥ずかしながら当時の稚拙な設計では修理の事までを想定出来ていませんでした。
容易に修理が出来るように設計変更するには瓦フラップの周りにトリム(縁巻き)を使う事で解決出来ますが、それでは見た目の印象が変わってしまうし、トリム処理は設計も生産も容易なので、工夫無き妥協を受け入れるのは技術的敗北を意味する!と意固地になってしまい、解決策が見出せないまま生産を休止してしまったのです。中途半端に生産を休止してしまった事もあり「やっぱり、なんとな出来ないもんだろうか…」とずっとモヤモヤしていました。
しかし、不完全燃焼に決着を付けるべく、ベルクロ問題に解決策を見出しました!
それがコチラ↓
補修パーツとしてユーザーの手で交換出来るリプレイス構造
そして、今回の再構築にあたり、もう一つ課題としたのが最大容量へのチャレンジです。単に大型化しただけでは使い難くさの方が目立ってしまうので、大容量でありながらも、その大きさを感じさせない使用感にこだわりました。
▪️大型バックパックの必要性
世界各都市のバイシクルメッセンジャーの間で大型のバックパックタイプの需要が高まった背景として、それまでメッセンジャーが運ぶ物の大半は急ぎの書類でしたが、コロナ以降は書類の運搬は激減し、もはや現物サンプルなどの箱物を積極的に取りに行かないとならない状況へと変化しました。東京においてもメッセンジャーの人数は仕事量の減少と比例して減少し、生き残り戦略の一つとして大容量を確保出来る大型バックパックタイプの必要性は増加しています。
ニーズはメッセンジャーのみならず、元メッセンジャーやハードコアサイクリスト等で構成されるバイシクルコミュニティがいくつか存在し彼らは習性的に?何でも背負って運んでしまおうとする者が多く、大型バックパックの必要性はある意味、本職のメッセンジャー以上と感じています。
▪️特化する事で生まれる汎用性
メッセンジャーバッグの祖がアメリカのラインマン(電線工事)が使っていたラインマンバッグであるように、ある目的に徹底的に特化された物は全く別の用途においても特化した機能を発揮する事があります。メッセンジャーが使っているバッグをカメラマンなどが機材の運搬に転用し、そのスタイルがカッコいいとファッション的に普及して行った経緯があるように、大型バックパックもコアな人達がイベント遠征などで使いこなす姿を見て、適度に普及して行くのではないかと予想しています。何十年か後にトリビア的に「バックパックタイプのメッセンジャーバッグがメッセンジャーバッグの最終進化系なんだぜ」とか、この先語り継がれ行ったら光栄です。
▪️RESISTANT史上最大
“BIG EATER”(大飯食らい)の名が示す通り、このモデルはかなりのビッグサイズで容量は55リットル!ここまで大きくなると容量的なキャパシティのよりも、自身の肉体的キャパシティが最大積載量の限界値となるでしょう。
C-TOP500mmのマウンテンバイクのフレームと外したフォークがスッポリ入る
モデル 身長172cm
大き過ぎると感じるかもしれませんが、コンプレッションストラップでマチを絞ると見た目的にも背負い心地も、そこまで大きいと感じません。
(体格により感じ方には違いがあります)
また、直方体に見えますが、僅かにテーパーをかけたり、オフセットさせて容量の割に小さく見えるようにしてあります。
(トップフラップ上辺とフロントポケット底辺の長さを比較すると分かると思います)

軽くコンプレッションをかけた状態
◾️サイズ感
高さ58cm 横幅38cm 奥行き25cm
〈高さ〉
自転車乗車時の後頭部のクリアランスと、サドルから降りて股ががった時にバッグの底部がサドルに干渉しない最大寸法とし、乗車姿勢でも歩行時でも最適な位置にバッグ本体が来るように設定
〈横幅〉
肩幅よりもはみ出ない最適値を38cmとし、背面パネル全体に適度な硬さの発泡芯材を封入する事で型崩れを防ぎスタビリティを向上させている
〈奥行き〉
振り子的な動きを抑制できる最適値を25cmとし、コンプレッションベルトにより更に身体との追随性を高められる
決して多人数ではないが、熱烈にそれを必要とする人がいる。
熱量の高い要望には、同等の熱量を注ぎ込んだ製品で応える。
BAC PAC 55 “BIG EATER”は熱量高め、荷物多めの方にラフに使い倒して頂きたい。
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