MATE

2021.1.4

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70年代に誕生し、定番として愛され続けているデイパックlにRESISTANT的な解釈でメッセンジャーバッグのエッセンスを注入しデイパックの新領域を目指しました。



誰しもが思い浮かべるデイパックのイメージは極力崩さず容量をアップ。
ボディの生地は軽量でしなやかさと堅牢性のバランスが良い500デニールのCORDURAナイロンを採用しました。
足し算的に機能的意匠を追加する事を極力避け、ソリッドなフォルムと背負った時のボリューム感や垂れ感を重要視しています。



主なデイパックは工場生産における生産合理性を追求した作り方なので良くも悪くもアバウトな作りです。
そのテイストが好みの方も多いと思いますが、ハンドメイドによる精緻な作り方でブラッシュアップしてみたらどうなるか?という所がMATEの肝になります。
その肝の部分を画像と共に説明させて頂きます。

■防水インナー
主なデイパックは一枚物でインナーがありません。
雨の日に使わなければ特に問題は無く、軽量化の観点からもそれで良いという方も多くいると思いますが、雨に強いRESISTANTとしては、インナー生地にオリジナルの防水ライナーを追加しダブルウォール構造としました。



背中部分のインナーポケットは二段式になっていて、奥がオリジナル防水生地でノートパソコンなどを入れられます。
背面との間に適度な厚みと硬さがあるパッドが入っているので硬い物を入れても背中に違和感がありません。
パッドの剛性によりバッグ本体が自立するので荷物の出し入れもし易くなっています。

手前のメッシュポケットは財布などアクセサリー類の仕分けに便利です。
どちらも口の部分にエラスティックテープでテンションをかけているので安定感があります。

※画像では分かりにくいですが、ループが2箇所あるので、キーアンカーやカラビナなどをお好みで設置出来ます。

■止水ジップを採用
開口部のファスナーは全て止水ファスナーを採用し耐水性を向上させています。



水の侵入を極力防げる事が止水ジップのメリットですが、もう一つのメリットしてテープの部分がコーティングされている為、耐久性が高いという隠れた特徴があります。
一方でスライダーの動きが渋いというデメリットがありますが、引き手を自由度の高いオリジナルの物にする事で緩和しています。
一般的な金属製の引き手は特定の方向から引くとロックがかかってしまいます。(オートロック式のスライダーでなくともロックします)
そして行動時にスライダーと引き手が干渉して出る接触ノイズが発生します。
これらを解消する為に引き手はオリジナルのコードタイプとしています。
※引き手のコードには耐荷重190kgのタクティカルコードを使用しています。



止水ジップを採用しているので、レインフラップは必要ないのですが、オールドスクールな見た目をキープしたいので、あえてレインフラップを付けています。
レインフラップがジップの動きを阻害せずに、それでいて止水ジップが露出しないギリギリのラインを攻めています。

■こだわりのショルダーハーネス
デイパックの特徴的な部分の一つとしてストレート形状のショルダーハーネスがあります。
装着感を高めるにはラウンドさせるのが一番ですが、ラウンドさせるとデイパック感が薄れてしまうので、ストレート形状で出来る最大限のフィット感の向上を試みました。ソフトな感触をキープしながらも強度も確保出来る様にしました。



まず先端部分ですが、通常のデイパックは途中までしかパッドが入っておらず先端は折り畳んでガチガチに縫い込みます。当然硬くなるので一番しなやかさが要求される部分が硬くなりゴリッとした違和感が付き纏います。
これを解消する為に先端まで厚手のパッドが来るように設計し、縫い溜まりが無くソフトな感触をキープしながらも強度も確保出来る仕様にしました。



ショルダーパッドの内側にオリジナルのボンディング生地を採用する事で体に接する面の快適性を高めています。
ストレッチ性の無い生地を縫い合わせた後に湾曲させると内輪差的な変形が起こり内側の生地が蛇腹状にたわみます。この波打った生地の凹凸が違和感の要因となります。
MATEのショルダーの内側にたわみは一切なく非常に快適です。

チェストスタビライザーは標準装備されていません。
やはりこれもデイパックのオールドスクール感を重視したいが為です。
必要な場合はオプションで追加購入頂けます。



片手でバックルの着脱が出来て、左右入れ替えも可能。エマージェンシーホイッスルも装備しているので、なかなかの優れ物です。



チェストスタビライザーのバックルの付け根にスリットが入っているので、工具を使わずに1、2分で着脱出来ます。

■スマートポケット
MATE最大の特徴でもある左右に配置された縦ポケット。
70年代とは違う今日の生活様式に合わせて追加した装備です。
主にスマートフォンを入れるスペースとして、メイン気室とは別体の防水性の高いポケットです。
もちろん、バッグを下ろさずにスマートフォンが出し入れ出来ます。



通常であればポケットとして分ける為にポケット部分の生地をボディ側に固定する為の縫い目が出てしまうのですが、ボディに縫い目を出さずにポケットを固定しています。
これを成立させるには少々アクロバティックな縫製工程を取る必要がありますが、ここはこだわりたかった部分です。

■拡張性
密かに前ポケットの下部と背面の下部に25mmテープのループが設けてあります。
ループの間隔はMOLLEシステムと互換出来るようにPALSウェビングと同じピッチで配置してあります。



例えば、RESISTANTのROLL PODなどを取り付ける為の物です。
今後、互換性のある拡張アイテムを拡充して行く予定です。



そのままバンジーコードを通して簡易固定スペースとしても良いと思います。

■容量
メイン気室30リットル
フロントポケット3.5リットル



フロントポケットに700mlのペットボトルが横置きで入ります。

■寸法 重量
H49cm × W38cm × D21cm
590g

オンラインショップにて先行予約受付中。

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