作る物は違えどもシンパシーを感じて止まないMade in SETAGAYAのハンドメイドサイクルキャップブランド「Velo spica」と共謀しオリジナルサイクルキャップを作りました。

エキセントリックな造作を得意とするVelo spicaに依頼するのだから「サイクルキャップ×ベースボールキャップ」など他の要素を盛り込み、サイクルキャップのアクの強さを消す方向でイメージしていました。

しかし、Velo spicaとディスカッションを重ねるうちに、メッセンジャー会社でありメッセンジャーバッグブランドが出すサイクルキャップならば純粋にサイクルキャップらしいド直球な「THE CYCLE CAP」であるべきではないか？という方向で行く事にしました。

パッと見はいたって普通なサイクルキャップです。

しかし、日々様々なサイクルキャップを使ってきて感じた「ココがこうなったらもっと良いのに」を落とし込みました。

【素材】

多くのサイクルキャップはコットン製です。

汗を吸ってくれるのは良いですが、大量に汗をかくと生地が汗を吸って重くなり通気性が極端に低下します。

そこで吸汗速乾性の高い生地を採用しました。

ブリムとフロントの生地はストレッチ性のあるクールマックス、いかにも合繊という見た目の物は避けて、コットンライクな表情の物を選びました。

サイドからバックの生地は冷間接触のストレッチメッシュ。

メッシュ生地でも中が透けずテカりもなく、メッシュ=網という物ではありません。

適度な肉厚があり、一度吸汗して繊維組織で拡散し速乾性を高めるタイプで、汗を吸っても重くなりません。

【アジアンフィット】

欧米人の頭の形が前後方向に縦長なのに比べ日本人の頭の形は横長気味でハチが張っています。これこそサイクルキャップが似合わない（サイズが合わない）最大の要因です。

そこで、独自のアジアンフィットなシルエットとしました。

サイクルキャップも細かいところまで見てみると色々なパターンがあり、その中でも最も日本人の頭に合う（と感じる）4パネルをベースに各パネルのセンターにダーツを入れた物を採用しました。

海外製サイクルキャップと比較してハチにゆとりを持たせるパターンとし、加えてダーツの角度を立てて丸みだけでは無く少し角張ったラインが混在するシルエットでトップのボリュームを大きくし、帽体も少し深めに設定してパツパツ感を軽減させています。

スベリ（汗止めテープ部分）は全周パイル調のゴムテープになっているので額に跡が付きにくく、後頭部のギャザーに加えて全周がストレッチする事でサイズ適応範囲が54㎝～64㎝と大変広く設定されています。

サイクルキャップにありがちな、微妙にキツい、ユルいがなく、すんなりとフィットします。

モデルサイズ：ハチ大き目、髪多め、約57㎝。

【ブリム】

ブリム（ツバ）の芯材を軽量で、硬すぎず柔らかすぎない絶妙な硬さの物に。

折れ難い素材を使っています。

絶妙な幅と、額に接する曲線をバランスさせる事でフリップアップしてもブリムの両端がめくりあがる事が無く、そのままのポジションでフリップダウンしても視線に干渉しない長すぎず、短過ぎずない適度な長さとアウトライン。

この辺りはVelo spicaの妙技が光るポイントです。

【リフレクトプリント】

カラーバリエーションはブラックのボディにプリント色をシルバーとダークグレーのリフレクトで2カラーパターン。

リフレクトのプリントは再輝反射ビーズをプリントにより生地表面に付着させる技術で、ビーズをムラなく定着させる事が広範囲になるほど難しく、まして化繊のクールマックス生地なので相当な技術が無ければ出来ません。

そこで今回は元メッセンジャーでシルクスクリーンアーティストのBOGGY氏にプリントを依頼。

【グラフィック】

タイガーストライプカモをベースに日本列島のシルエットを随所に織り交ぜた、RESISTANTオリジナルのJPN TIGER STRIPE CAMO

カラーパターンは2色×2タイプ

【A】タイガーカモ＆BRIGADE（左：リフレクトブラック、右：リフレクトホワイト）

※BRIGADEロゴは両方ともリフレクトホワイト

【B】Relax logo×タイガーカモ（左：リフレクトブラック、右：リフレクトホワイト）

※Relax logoは両方ともリフレクトホワイト

※注意

洗濯など、度重なる摩擦によりリフレクト効果が弱まる事があります。

オンラインショップにて予約受付中！

デリバリー：9月初旬