DELIGHT

2017.8.4

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DELIGHTという言葉は、大いに喜ばせる,うれしがらせるという意味があります。
そして文字の並びの中にLIGHT(軽い)が隠れています。
そう、このバックパック、実は凄く軽いのです。









「メッセンジャーバッグメーカーがそのノウハウを生かして、超軽量なバックパックを作ったらどんなモノになるのか?」という視点で開発はスタートしました。

軽量バックパックの火付け役でもあるファストハイク界におけるUL(ULTRA LIGHT)思想は異端な存在からもはやメインストリームと言って良いほど定着し、国内においてもガレージメーカーが数多く存在します。
その成長の過程は黎明期のメッセンジャーバッグメーカーと似た部分もあり、共感する事も多いのですが、自分がRESISTANTを始めた頃はカバン屋が見様見真似で作ったメッセンジャーバッグに腹立たしさを感じたので、やはりハードコアな領域であるほど「流行っているから」という理由で参入するのは格好悪いし、失礼な行為だと思っています。

そんな訳で、ULムーブメントとは少し距離を置いた立ち位置で軽量バックパックを研究していたここ数年ですが、やはりこれまでのバックボーンを活かし、極端に振り切った軽量化ではなく「タフで耐水性を確保しつつも軽量に仕上げる」というバランスを重要視した物が RESISTANTのやるべき事と目標を設定しました。

前提として登山ザックを作ろうとしている訳ではありませんので比べる必要はないかもしれませんが、それらとの最大の違いは雨に対する対処方法です。
登山ザックの大半は雨が降ったらレインカバーを被せてしのぎます。
DELIGHTは日常使いを前提とした全天候型装備です。腕時計やスマホは防水でゴアテックスのアウターシェルを着ているのに、バッグだけがカバーを被せないと濡れてしまうというのは些かアンバランスに感じます。
やはりそのままの状態で全天候型であるべきと思います。

しかし、防水性や強度を確保すれば重量は嵩む一方で、相反する要素を高いレベルで成立させているバッグは現時点でも非常に少ないと言えます。
X-PACやキューベンファイバーを用いてシームシーリングすれば究極の物が作れますがインナー層が無いシングルウォールなので、経年劣化や突起物と接触して穴が開いた場合は雨の侵入を防ぐ事は出来ない(その部分をパッチ修理すれば済む事ですが)という弱点があります。
やはり信頼性という部分ではタフなアウターとインナーの防水層で構成されたダブルウォール構造が安心出来ます。
DELIGHTの場合、アウターは基本コーデュラナイロンの500D、インナーをコーデュラリップストップシルナイロンとしています。
コーデュラ500Dはよほど鋭利な物で意図的に攻撃しない限り穴が開くという事は無い程タフな生地です。
インナーのコーデュラリップストップシルナイロンは引き裂き強度に優れるリップストップ構造で表面をシリコンコーティングしてあるので耐水性も高く非常に軽量な生地です。
また、縫製の方法もインナーアウターそれぞれを個別の袋状にし、尚且つアウターとインナーが動いてずれてしまわない様に固定されています。この独自の縫製方法により高い防水性と安定感を確立しています。






快適性を犠牲にしない

【フィット感】
輸入物のバックパックはショルダーハーネスが日本人の体形に合わない(長すぎる)という盲点があり、故にDELIGHTは短めでコンパクトな軌道を描く様に設計してあります。
また、調整式のショルダースタビライザーを備えているので荷物の量やアクティビティに応じて適切なフィッティングが得られます。
スタビライザーを装備した場合、バッグのボディ側にある程度の剛性が必要となり(各メーカーによって異なりますが背面部分にロッドやボードの様な物を仕込みます)RESISTANT的には結局行き着いたのは一周回ってボードでした。
軽量で適度な反力があり、折れたり癖が付いたりせずに長期的な使用に耐えうる強度があります。
また、二次元のボードは反力が得られても前屈や腕を振る三次元的な動きに追従出来ないので、僧帽筋や広背筋の動きを妨げない形状を割り出しました。感覚的にはボードの存在は言われなければ気が付かないほどです。



【通気性】
バックパックを背負って、ある程度の運動をするとショルダー部から背中にかけての蒸れがどうしても気になります。高温多湿な日本の気候では尚更です。
通気性を最大限重視すれば、総メッシュ一枚にしてしまえば良い事ですがビジュアルがスポーティー過ぎる点とよじれて使いにくく重い荷物を運ぶには役不足です。
快適性を向上させる為にパッドを厚くするとパッドその物が蓄熱して暑苦しく感じるので通気性や放熱性を重視しつつ快適性とのバランスを取りました。
外からは分かりにくいですが、芯材となる発泡フォームには大口径のベンチレーションホールを開けてあります。肉抜きしても適度な剛性を確保出来るように発泡フォームはあえて硬めな物を選びトラス構造的な形状とし、しかしそれだけでは硬さが目立つので、圧縮した多孔体フィルターを重ねてクッション性高め、肌に触れる部分のメッシュも厚みのある三次元マルチフィラメントメッシュを使用した三層構造となっています。また、表生地はコーティングなしの60/40(ロクヨン)クロスを用いる事で通気性に一役買っています。


【コンプレッション】
DELIGHTの容量は23リットルになります。(ロールトップなのでもう少し積載できます)
デイパックとしてはメジャーな容量ですが容積が同じでも荷物の収まりが適切かどうかで重さの感じ方も異なります。
DELIGHTはボディにクロスして配置されたショックコードをラインロックで締め上げる事で荷物の偏りや揺れを軽減する事が出来ます。
脱いだアウターシェルなどを一時的に固定する時にも役立ちます。
不要な場合は取り外せるので、ご自身で好きな色をカスタムする事も可能です。



【インナー】
インナー生地はシリコンコーティングされたリップストップコーデュラナイロン製。
滑りが良いので荷物の出し入れがスルスルと気持ち良いです。
インナーポケットあり。



その他

【サングラスホルダー】
ショルダー部分の黒いループはCSMというゴム引きの生地で滑りにくい素材で出来ています。
主にサングラスホルダーとしてご利用下さい。
※靴ひもを結びなおそうとする時に額に乗せたサングラスを落とす事はありませんか?



【バックル】
ロールトップ部分の開閉時に触れるバックルはスライドロックなのでロールトップの巻量に応じて位置調整が出来ます。
固定はカムバックル式なので緩みにくく確実にホールドします。



Capacity :23L
Weight :480g
Outer:CORDURA NYLON 500D
Inner:CORDURA RIP STOP NYLON
(silicone&polyurethane coated)

オンラインショップにて予約受付中!
予約受付期間:8月31日まで
デリバリー:11月

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